これまでの活動
~産学連携~
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暮らし系
共立女子大学とのプロジェクト
共立女子大学 家政学部 建築・デザイン学科(現:建築・デザイン学科)と産学連携による共同研究を開始し、新たな発想として実現化していきます。
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建築家やデザイナーを目指す若者への研究テーマ提供による社会貢献を目的に2年計画でスタート
住人や地域住人とのコミュニティを意識し、「自分達が住むなら」目線で考えることをテーマに設定。自分達の独立したスペースは小さくても良いとの傾向が多く提案されました。
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「コミュニティで住むあたらしいかたち」を提案することをテーマに設定
築年数が経った実際のアパートを課題対象とし、住み手に関する具体的なデータを様々な観点から分析することで、そのアパートをどのようにリノべーションすれば、ポストコロナの時代にふさわしい「コミュニティで住むあたらしいかたち」となるのか、住戸のみならず共用部も含め提案しました。
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“こだわりのある生活を共有する集合住宅”をテーマに設定
コロナ禍におけるテレワークなどで、自宅で過ごす時間が長くなり、特に働く人の住まい方は変化し続けている中。仕事の場、趣味の場、自分時間の場など、ニーズの多様化への対応とそれらの需要を創造できる場が求められていました。このような社会変化を反映した、単身者向けの「こだわりのある生活を共有する集合住宅」の設計を課題としました。
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『若い女性が考える一人暮らしの賃貸住宅』の設計やデザインを課題として設定
建築学科とデザイン学科の学生が協力し、課題に取り組んでいただきました。学生たちは間取りや設計のほか、インテリア、エクステリア、さらには入居者限定のグッズ デザインまで考案し、学園祭での最終発表会で教授の方や学生たち、セレ社員の前でプレゼンテーションを行いました。
技術系
千葉工業大学、東京理科大学とのプロジェクト
今回の連携テーマは遮音、千葉工業大学の佐藤史明教授と東京理科大学の朝倉巧准教授と2校に連携していただきました。
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ALC床(軽量気泡コンクリート板)の振動特性の測定
はじめは、遮音性能向上を進めていくための基礎と、実邸での差異についての共同研究です。
まず、実際の建物で発生した音(振動)がどのように伝わるのかを測定。各種構造体毎の振動特性、ALC板の大きさ(長さや幅)、配列によりどのような変化(振動)が生じるのか学生と共同で測定、数値化を行いました。
経済合理性(梁・柱の位置・ALC板の割付)と快適性能の分岐点について議論を行いました。
結果、サンプルの増加、異なるケースでの更なる検証が必要との評価となり引続き連携を深める事になりました。また、この振動特性に関しての論文は音響学会に提出して評価をいただきました。 -
ALC床板・鉄骨梁間への緩衝材の挿入効果を測定
一昨年の振動特性を基準にALC遮音床と鉄骨梁の間に緩衝材を入れる事で音の伝達(振動)にどれだけの効果が出るのかを測定。LL(軽量床衝撃音)、LH(重量床衝撃音)をそれぞれタッピングマシンとバングマシンを用いて実邸で測定し、緩衝材の効果は数値として確認できました。
しかし、体感としては明確な差は確認出来ない結果になり、遮音性能の向上には部位の改善はもちろんの事、トータル的なバランスが必要との結果になりました。
今回の実験のなかで同じ部屋でも場所により伝わり方が異なる事を確認。違いが発生する要因としてALC板(軽量気泡コンクリート板)の「建材としての特性があるのでは」との新しい発見がありました。ALC板(軽量気泡コンクリート板)の振動伝達測定
試験用の構造体(鉄骨柱と梁)を容易に比較できるよう2つ用意し、それぞれに同寸法のALC板を並べ、インパクトハンマーで打撃を与え、その振動特性について測定を行い比較しました。
同じ寸法で同位置に打撃を与えても振動特性にばらつきがあり、製品ごとに固有の特性がある事を確認しました。また、構造体に変化(鉄骨梁を追加しALC床の長さを変える)をした場合の変化も測定しました。結果、ALC板の振動特性は構造体によっても変化が生じる事を確認できました。
同様の試験を他の寸法(幅狭)でも行った結果、数値は異なりますが同様の結果得られました。 -
標準床と緩衝材使用床のALC床板の振動伝達特性の測定
2023年の実験内容をより深める為、試験用の構造体で標準床と緩衝材を入れた場合の比較を行いました。試験用構造体では従前の実験では分かりにくかった緩衝材の効果が数値・体感共に確認できました。