第3章

建物への
想いをかたちに

おもわず
振り向いてしまうような
建物を。

心に響く。印象が刻まれる。
物語が生まれる建物をつくります。

私たちがつくりだす建物は、人と、街と、暮らしとともにあります。街並みに調和しながらも、その個性をしっかりと主張すること。街ゆく人の心を揺さぶるような驚きがあり、憧れの気持ちを抱かせるような存在でありたい。住まう人に歓びと感動を届けながら、そこに住まうことを誇らしく思う気持ちと、愛着を育んでいくような存在でありたい。私たちはこの想いを、独創の意匠に、こだわりの素材や質感に、そして、佇まいの品と質にしっかりと結実させていきたいと考えています。誰もがおもわず振り向いてしまうような建物を。私たちの建物が、街に新しい景観をつくり、人に、暮らしに新しい物語が生まれていくことを願っています。

それは、歳月を重ねながら
より深く、より豊かな存在感を
つくりだしていく。

時を経ることで磨かれ、えも言われぬ趣きを増していく。
匠の技とつくりあげたのは、味わい深い光景を奏でる外観。

建物は、いつまでも愛される存在でなければなりません。新しさに価値を求める時代にあって、私たちは、建物に「時を超えていく価値」を求めていきたいと考えています。それは、いつまでも色あせることのない普遍的な美しさであり、時間をかけてじっくりと磨かれ、その趣きを増していく熟成の魅力とも言えるでしょう。私たちは、意匠や素材、細部にわたるしつらえや質感はもちろん、その建物が持つ目に見えない空気感や世界観にまでこだわり、匠の知恵と熟練した技によって、「時を超えていく価値」をつくりあげていきます。

名建築の
レガシーに
想いを馳せて。

揺るぎない美しさと深い趣き。
時を超えても変わらない価値を未来につなぐ。

100年余にわたり東京の代表的なシンボルとして親しまれている東京駅のように、名建築と呼ばれる建物には、時代を超えて愛される揺るぎない美しさと深い趣きが宿っています。名建築の名建築たるゆえんは、時を超えてもなお、私たちの心に迫ってくる普遍的な価値、本質的な魅力にあります。先人たちがその時代にあって、未来へ継承すべき価値を見いだし、この名建築をつくりあげたことを想いながら、私たちも私たちの未来へ向けて、真に価値ある建物をつくっていきたいと思います。

季節や
時間によって
移ろう表情に
心躍り、
心和む。

想いを、かたちに|#001|建物編

建物を印象づける外観には、 「豊かな表情」をいかに描きだすかを大切に考えています。 落ち着いた雰囲気に包まれるぬくもり豊かな色合い、 一つひとつ手仕事で仕上げたような質感のある素材、 そして細部にまでこだわった意匠。 四季折々に、日々刻々と。 時とともに移ろう建物の表情が、 季節や時間によって移ろう周囲の風景とともに、 ここに住まうゲストの心を躍らせ、街ゆく人の心を和ませる。 そんな建物をつくっていきたいと思います。

想いを、かたちに|#002|建物編

赤煉瓦に抱く
こだわりがあります
赤煉瓦ほど、古くから愛され続けている建築材料はありません。メソポタミア文明が栄えた地域では、紀元前3000年頃から建物の外装などに焼成煉瓦が使われていたと言われています。日本で使われはじめたのは約150年前の明治維新期。以降、近代文化の発展とともに、街の景観にモダンな彩りが添えられました。近年においては、2012年に東京駅丸の内駅舎が創業当時の赤煉瓦姿に復原されたほか、2014年には赤煉瓦建築である富岡製糸場が世界文化遺産に登録。赤煉瓦建築に対する注目は、今日ますます高まりつつあると言えます。歴史的建造物としての深い伝統を湛えながら、幅広い世代から愛されている赤煉瓦建築。私たちは、時を超えても変わらない美意識を受け継ぎ、赤煉瓦調の外壁を建物に採用しています。

多彩な色合いを
ちりばめて
赤煉瓦の特徴は、なんといっても、他の建築材料では決して表現できない鮮やかな色合いと豊かな風合いです。職人の手仕事により焼成されたその表面には、一つひとつ異なる色合いと、味わい深い質感が浮かびあがります。私たちが採用している赤煉瓦調の外壁は、赤煉瓦の魅力について長年にわたり研究し、幾度も幾度も試作を重ね、ついに思いどおりの色合いと風合いへとたどりついたもの。深い美しさを宿した素材で、建物に誇り高い表情を描いていきます。

近景にも遠景にも、
美しく映えるように
趣き豊かな表情を持つ赤煉瓦調の外壁は、鮮やかな色調を際立たせる白色の目地を採用。目地まわりには面落ち(すき間の彫り込み)を施して陰影を演出し、引き締まった表情が浮きでるようにしています。また、建物コーナーの一部には白色の「アクセントコーナー」をしつらえ、赤煉瓦調の外壁とのコントラストを描き、より一層クラシカルな雰囲気を引き立てています。近くで見ても、遠くから眺めても、美しく映える建物であってほしい。赤煉瓦調の外壁の意匠には、私たちの建物へのこだわりが込められています。

街ゆく人に、
住まう人に
いつも、いつまでも
愛されるために。

想いを、かたちに|#003|建物編

愛される建物や、永い歳月をかけて 語り継がれてきた建物には、 その個性を象徴する「顔」があると思います。
私たちは、エントランスに、街の情景に溶け込みながらも、 その存在感をきわだたせる門構えをしつらえて 建物の「顔」をつくっていきます。
街ゆく人には、心惹かれる憧れを。
そこに住まうゲストには、その向こうで待つ くつろぎとやすらぎのときを予感させるように。
人に、街に、こだわりの意匠で印象を刻んでいきます。

想いを、かたちに|#004|建物編

ここにしかない世界観を
描きだすために
時代を超えて語り継がれる邸宅には、そこに住む人を誇らしげに迎える「門構え」があります。その凜とした存在感は、邸宅の品格を物語るとともに、門をくぐる人にあたたかな安心感を届けてくれます。私たちは、名邸だけが持つこの独特の世界観を、若者の住まいにも描きたいと考えました。そこで採り入れたのが、クラシカルな建物を象徴するかのような門柱と門扉。門柱には外壁の持つ風合いをさらに高めた赤煉瓦調タイルを貼り、美しいアールを描くオリジナルデザインの門扉には趣き深い輝きを放つ緑青を採用。門柱上部にはあたたかな灯りをともすガス灯風の門柱灯を設置するなど、細部にもこだわりを重ね、他にはない個性あふれる門構えをかたちづくっています。

意匠、素材、質感。
吟味を幾重にも重ねて
若者だけでなく、世代を超えて愛される門構えを目指して。エントランスの床には自然石風タイルを敷き詰めたほか、緑青のロートアルミ門扉にはオリジナルデザインの剣先やドアノブを採用。赤煉瓦調の外壁が印象的な外観との調和によって、ひときわ美しい絵となる門構えに仕上げています。また、端正な外見を醸成するだけではなく、そこに住むゲストたちの暮らしを守るエントランスゲートとしての機能も。門扉があることで周囲との結界性が演出され、防犯面などの安心が高まります。意匠はもちろん、素材や質感、機能性にも吟味を重ねた門構えが、ゲストを誇らしくもてなします。

四季の木々と花々が
建物に彩りを添える
みずみずしい木や花は、眺める人々の心に爽やかな風を届けてくれます。私たちがつくる建物のファサードには、シンボルツリーとしてハナミズキを植栽。春になると小さな白い花をつけ、赤煉瓦調の外壁と鮮やかなコントラストを描いて、街並みに新たな佳景を描きます。足元には同じく白い花を咲かせるキリシマツツジを植栽。季節を知らせる花々が、風格ある建物の顔に可憐な彩りを添えます。

その存在に、
品と格を。
すみずみまで、
質と美しさを。

想いを、かたちに|#005|建物編

住み続けたいと思う住まいには、 特別な空気が息づいています。
目に見えないけれど、その空気に触れると、 上質な居心地が感じられる。私たちが建物に求めるのは、 そんな不思議な魅力を持つ佇まいです。
住まいと建物をつなぐ共用空間にこだわりを注ぎ、 品と格を描くこと。そして、 すみずみまで、質と美しさを行き届かせること。
住まう人を心豊かに、心地よく包み込む 共用空間をつくっていきます。

想いを、かたちに|#006|建物編

建物と住まい。
ふたつの感性をつなぐ
鮮やかな個性を放つ建物と、人をやさしく包み込む住まいの空間。共用空間はこのふたつの感性をやさしくつなぎます。そのアプローチには、ゲストの心が気持ちよく切り替わるような演出を施しています。帰宅時は内へと進むほど心やすらぐように。外出時は外へと向かうほど心弾むように。通るたびに住むことの誇らしさが満ちてくる。そんな、心を豊かにしてくれる佇まい。ただの通過点ではなく、暮らしの質を高める場所となるアプローチを目指しています。

いたるところに、
上質へのまなざしを
共用空間には上質なしつらえを施して、なにげないときにも、さりげなく品と格が漂う雰囲気を織りなします。また、住まいへのアプローチとなる共用廊下の壁面にも、外壁との統一感を図るため赤煉瓦調の素材を用い、優雅な佇まいを創出。さらに、クラシカルな装いのガス灯風共用灯や落ち着いた色合いのウッドデッキのフロアを採用するなど、上質へのまなざしを共用空間のすみずみにまで行き渡らせています。

憧れを集める
佇まいでありたい。
各住戸の玄関前には、一歩奥まった屋根付きのアルコーブを設けています。端正な佇まいと深い奥行きが、住まいの品と美しさを高めるとともに、プライバシーを確かなものにします。また、玄関ドアには落ち着いた風合いの木目調ドアを採用するなど、意匠はもちろん、素材にも細やかなこだわりを注ぎ、グレード感のある玄関に仕上げています。この住まいに暮らすことが憧れを集めるよう、共用空間にも玄関にも、それにふさわしい佇まいをつくりだしていきます。

感謝の心を
若者に託し
感動の住まいで
未来へつなぐ。