第2章

空間への
想いをかたちに

平面から立体へ、
さらに、その先の次元へ。

私たちは、未だ見ぬ空間の可能性を
追い求めていきます。

住まいの空間は「縦×横×高さ」により成り立っています。私たちは空間の可能性を独自のクリエイションで広げていきたいと考えています。「縦×横」の平面を舞台として、そして平面に「高さ」を乗じた立体を舞台として、私たちならではの空間設計により空間を演出すること。空間演出を積み重ねながら、限られた空間に限りない可能性を追い求めていきます。空間そのものの形を変える、間仕切りの仕方を工夫する、立体空間の中に新たな空間をつくる、余白のスペースを活用するなど、さまざまな創意と工夫を注いで、住まいに新しい世界をつくりだします。平面から立体へ、さらにその先の次元へ。私たちの独創の住まいづくりとは、未だ見ぬ空間の可能性への挑戦なのです。

ひとを包み込む
やさしさと、
ときを楽しむ
心地よさを。

一人ひとりに寄り添いながら、
心とからだを癒し
新しい自分を発見させてくれる存在が、私たちの考える「住まい」です。

住まいは人が一日のうちでいちばん長い時間を過ごす場所。そこにいると、まるで母親の胎内にいるかのような大きな安心感に包まれ、自然に心とからだがやすらいでいく。そしてその空間には、自分だけの自由な時間があり、自分らしい暮らしをつくっていくことができる。やりたいことに夢中になったり、好きなことを楽しんだり、そんな毎日の暮らしが積み重なって、「新しい自分」を見つけながら一人ひとりの明日がつくられていくのではないでしょうか。住まいとは、一人ひとりの暮らしに寄り添い、それぞれの人生を育んでいく存在なのです。

住まいのものさしは、
「広さ」だけではないはずです。

感性に応えること。
住まいの価値は、暮らす人を主役にして語られるべきです。

住まいにとって、「広さ」はとても重要なものさしのひとつです。しかし、それは「面積の大小」が価値を決定するという意味ではありません。「広い」「狭い」と感じるのは、そこに暮らす人の感じ方、すなわち「感性」が大きく働いていると私たちは考えています。暮らす人の立場に立って考えると、たとえ面積が同じでもより広々と感じられる空間をつくることが可能なのです。暮らす人を主役に考える、暮らす人の気持ちで空間を描く。私たちの住まいづくりは、暮らしや住まい方をイメージして、空間をどのように演出するかを考えることからはじまります。

こだわりを持つ人の
その上をいく
こだわりで
感動を届けたい。

想いを、かたちに|#001|空間編人は想像を上まわるものと出会ったときに
感動が生まれる、と私たちは考えています。

これまでに見たことがないものや自分の想像を遥かに超えることに出会ったとき、人は心に感動を覚えるのではないでしょうか。私たちがつくる住まいもそうありたいと思います。たとえば「凸凹設計」というこれまでの常識を超える新たな発想でつくる住まい。住戸間の壁をあえて凸凹させることで、従来の直方体の空間では実現できない個性あふれる住まいをつくりだしました。最大の特徴はその形状とそこから生まれる変化に富んだ空間性。平面を舞台にして空間の可能性を追求した私たちのこだわりの住まいです。これからも、こだわりを持つ若者の、その上をいくこだわりで、感動の住まいを届けていきます。

好きなときに
好きなところで
過ごしてほしい。

想いを、かたちに|#002|空間編くつろぐ、たべる、ねむる。毎日をもっと彩り豊かに過ごしてほしい
という想いから、生活シーンに合わせた「場」をつくりたいと考えました。

「くつろぐ、たべる、ねむる」を、すべてひとつの空間で。これがワンルームという住まいの常識です。私たちはこの常識に疑問符を投げかけ、『ワンルームを1LDKへ』という発想で、それぞれの生活シーンに合わせた「場」をつくりだす空間設計に挑みました。間仕切りがなくゆるやかに分けられた「ベッドルーム」と「リビングスペース」、そして「対面式キッチンスペース」。視線をやさしく遮ることで、独立性を保ちながらも広々とした一体空間を描いています。好きなときに、好きなところで、好きなように、過ごしてほしい。彩り豊かな暮らしへの想いから生まれた、住まいの新しいかたちです。

自分らしさを
表現できる
自由さと楽しさを。

想いを、かたちに|#003|空間編スタイルに応える住まいは、
スタイルを広げる住まいでもあります。

自分の生き方やライフスタイルにこだわる若者が「自分らしさ」を表現できる住まいを求める傾向は、今後ますます強くなっていくと予想されます。この「住まいの中で自分だけの世界を表現したい」というスタイルを先取りして生まれたのが、玄関からリビングの窓まで一面に広がる「大壁面」というアイデアです。ギャラリーのように好きなアートを飾ったり、趣味のアイテムの収納スペースとして活用したりと、思いのままに使うことができます。毎日を自分のスタイルで楽しみながら、新しいスタイルを広げていく歓びを感じることができる環境。若者の住まいと暮らしには、自由さと楽しさが必要なのです。

住まいを立体で考えると
暮らしはもっと
楽しく、豊かになる。

想いを、かたちに|#004|空間編三次元の発想で考えると、
住まいの可能性は尽きることがありません。

床下や天井のデッドスペースを活用しながら天井高をできるだけ高くして生まれる、伸びやかな空間。私たちは、この空間の中にさまざまな創意と工夫を凝らしていきます。たとえば、空間の中にもうひとつの立体空間をつくって新しいスペースを生みだしたり、床の高さに高低差をつけるスキップフロアという空間設計で、リビングやフリースペースなどフロアを上下に配して、生活シーンを立体的に描いたり。さらには、床下を収納スペースとして活用することや、折り上げ天井を採用してより広々とした空間演出を施すなど、尽きることのない住まいの可能性を立体空間に描いていきます。

たとえば、
宙に浮かぶような
ベッドスペース。

想いを、かたちに|#005|空間編それは、
船のキャビンを連想させる空間。
創造へのイマジネーションが独創のかたちに結実します。

伸びやかな空間の中に、もうひとつの立体空間をつくる。そこには今まで誰も想像できなかったような生活のスペースが生まれます。床を掘り込んで船のキャビンを連想させる個室をつくり、ワークスペースや収納スペースとして活用する。そして、その上部をベッドスペースとして活用する。この個室は隠れ家や秘密基地のような存在としても楽しいでしょうし、ベッドスペースは宙に浮かんでいるような感覚が遊び心をくすぐるかもしれません。強い個性を放つ住まいには、暮らしを心から楽しむスタイルが似合います。私たちの独創きわだつ住まいづくり。それは、暮らしを楽しむスタイルを、より多くの若者に届けていくことでもあるのです。

スキップフロアで
スキップする
暮らしを。

想いを、かたちに|#006|空間編天井を活かす、床下を活かす。
余すところなく空間を活用し、心ときめく時間を生みだします。

スキップフロアとは、床の高さに高低差をつけ、各フロアを「縦」につないでいく空間設計のことです。伸びやかな天井のリビングスペースでは開放感に包まれ、階上に独立させたフリースペースでは心地よい落ち着いた気持ちになれるなど、それぞれの生活シーンをフロアごとで切り替えることができるので、メリハリのある暮らしが生まれます。床の高さに変化のある空間の楽しさ、住まいを「縦」に使いながら、軽やかなリズムを刻むように暮らしを楽しむスタイル。住まいやライフスタイルにこだわる若者にとって、この住まいでの暮らしが心弾むものであってほしいと願っています。



第3章|建物への想いをかたちに